Claude Codeというツールがある。
Anthropic社が提供しているAIツールで、指示を出すとコードを書いてくれる。Webサイトや業務ツール、請求書のテンプレートを作れる。
「コード」と聞いた時点で閉じようとした人がいるかもしれない。この記事はプログラマー向けではなく、軽貨物の社長とドライバー向けに書いている。
先に要点を書く。
Claude Codeを使うと、これまで外注していたHPや小さな業務ツールのうち、自分で作れる範囲がかなり広がる。 ただし「何でも一瞬で、誰でも」ではない。確認と手直しは自分でやる前提だ。
Claude Codeとは何か
Claude Codeは、**「日本語で指示を出すと、AIがコードを書いて、ファイルを作ったり直したりしてくれるツール」**だ。
たとえばこういう指示を出す。
軽貨物会社のホームページを作って。会社概要、サービス紹介、対応エリア、お問い合わせの4ページ構成で。色は紺と白。スマホでも見やすくして。
配送件数と売上を入力したら、ガソリン代・保険料・車両リース代を引いた月の手取りを計算するツールを作って。
こうした指示から、AIがHTMLなどのコードを書く。自分でコードを1行も書かずに、形になったものを見ながら「ここを直して」と修正を重ねていける。
軽貨物事業者にとっての使いどころ
1. HPを自分で作り、自分で直せる
HPを制作会社に頼むと、制作費に加えて、文言の修正のたびに依頼や費用が発生することがある。Claude Codeを使えば、「ここの文章をこう変えて」と指示して自分で直せる。
ただし、公開するにはサーバーやドメインの用意が別に必要で、表示崩れや誤字の確認は自分の目でやることになる。
2. 業務ツールを自分の仕事に合わせて作れる
市販の会計ソフトは汎用的に作られている。配送件数、走行距離、委託先ごとの単価といった軽貨物特有の項目を、自分の管理しやすい形にまとめたツールは、自作したほうが早いことがある。
委託先A社は個建て150円、B社は時間制。それぞれの月間売上を出して、経費を引いた手取りを表示して。
この程度の計算ツールなら、指示と手直しを何度か往復すれば形になる。解体真書の請求書作成ツールもClaude Codeで作った。
3. 修正を待たなくていい
外注したものは、小さな修正でも連絡・見積もり・確認の往復が発生しがちだ。自分で直せれば、その待ち時間がなくなる。
4. 必要なのはプログラミングより「言語化」
HTMLやJavaScriptの知識がなくても始められる。大事なのは「自分の事業に何が必要か」を具体的に伝えることだ。ただ、うまく動かないときにエラーの内容をAIに伝え直すなど、多少の試行錯誤は避けられない。
作れるものの例
- 会社のホームページ(荷主向け・採用向け)
- 請求書・見積書の作成ツール
- 売上・経費の管理シート
- 配送日報のテンプレート
- 顧客管理リスト
- 車両管理台帳
簡単なものは短時間で形になるが、問い合わせフォームの送信処理や、個人情報を扱う仕組みなどは、設定や安全面の確認に手間がかかる。作りたいものが複雑になるほど時間も知識も要る。
導入のハードル。正直に書く。
1つ目。パソコンが必要。
Claude Codeは主にパソコンのターミナル(黒い画面)やデスクトップアプリで使う。スマホだけで同じように使うのは難しい。
2つ目。有料プランが必要。
2026年9月時点のClaudeの料金ページでは、Claude CodeはProプラン(月払いで月20ドル、年払いなら月17ドル相当)から使える。使用量の多い人向けにMaxプラン(月100ドル〜)もある。価格は変わることがあるので、契約前に公式ページで確認してほしい。
3つ目。最初の一歩が難しい。
インストールして最初の指示を出すまでが、いちばんハードルが高い。
4つ目。任せきりにできない領域がある。
確定申告や契約書、法律が絡む判断は、AIの出力をそのまま使わず、国税庁や専門家の情報で確認する必要がある。AIは間違えることがある。
まとめ
Claude Codeは、軽貨物事業者が「外注していた作業の一部を自分で作る」ための道具になる。
効果が大きいのは、HPの更新や、自分の仕事に合わせた小さな計算ツールのように、外注すると割高で、自分で直せると便利なものだ。一方で、税務・法務の判断や、安全面の確認が要る仕組みまでAI任せにはできない。
まずは自分の手取りを計算する小さなツールを1つ作ってみるところから始めるのが現実的だ。